internal medicine
内科専門研修プログラム

プログラムの特色

急性期病院である中部国際医療センターを基幹施設とし、中濃医療圏・近隣医療圏にある連携施設に加え、都市部の医療機関とも協力しながら、内科専門研修を実施します。これにより、地域医療にも貢献できるとともに、幅広い臨床経験を積むことができる、柔軟性のある内科専門医の育成を目指します。

極ありふれたCommon diseaseから学会報告しうる稀で貴重な症例にいたるまで幅広く経験でき、無理なく専攻医として必修とされる症例を主担当医として受け持つことができます。

初期研修のあと、じっくりと内科学の研鑽、習熟し、内科専門医を目指すのに品適な環境が備わっています。さらに多くの連携施設と専門研修施設群を構築することでより総合的で充実した研修がなされ、地域における医療も経験が可能となります。

当プログラムで経験できること

疾患・病態

きわめて稀な疾患を除いて、研修手帳(疾患群項目表)にある13領域の内、概ね70疾患群の症例を幅広く経験することができます。

技術・機能

技術・技能評価手帳にある内科専門医に必要な技術・技能を、実際の症例に基づきながら幅広く経験することができます。

地域医療・診療連携

急性期医療だけでなく、超高齢社会に対応した地域に根ざした医療、病診・病病連携、福祉連携なども経験できます。

研修スケジュール

各年度の到達目標

1年目

  • 症例研修手帳(疾患群項目表)に定める70疾患群のうち、少なくとも20疾患群、40症例以上を経験し、日本内科学会専攻医登録評価システム(J-OSLER)にその研修内容を登録します。以下、全ての専攻医の登録状況については担当指導医の評価と承認が行われます。
  • 専門研修修了に必要な病歴要約を10症例以上記載して日本内科学会専攻医登録評価システム(J-OSLER)に登録します。
  • 技能:研修中の疾患群について、診断と治療に必要な身体診察、検査所見解釈、および治療方針決定を指導医、サブスペシャルティ上級医とともに行うことができます。
  • 態度:専攻医自身の自己評価と指導医、サブスペシャルティ上級医およびメディカルスタッフによる360度評価とを複数回行って態度の評価を行い担当指導医がフィードバックを行います。

2年目

  • 症例研修手帳(疾患群項目表)に定める70疾患群のうち、通算で少なくとも45疾患群、80症例以上の経験をし、日本内科学会専攻医登録評価システム(J-OSLER)にその研修内容を登録します。
  • 専門研修修了に必要な病歴要約をすべて記載して日本内科学会専攻医登録評価システム(JOSLER)への登録を終了します。
  • 技能:研修中の疾患群について、診断と治療に必要な身体診察、検査所見解釈、および治療方針決定を指導医、サブスペシャルティ上級医の監督下で行うことができます。
  • 態度:専攻医自身の自己評価と指導医、サブスペシャルティ上級医およびメディカルスタッフによる360度評価を複数回行って態度の評価を行います。専門研修(専攻医)1年次に行った評価についての省察と改善とが図られたか否かを指導医がフィードバックします。

3年目

  • 症例:主担当医として研修手帳(疾患群項目表)に定める全70疾患群のうち、通算で少なくとも56疾患群、120症例以上の経験を目標とします。修了認定には、主担当医として通算で最低56疾患群以上の経験と計160症例以上(外来症例は1割まで含むことができます)を経験し、日本内科学会専攻医登録評価システム(J-OSLER)にその研修内容を登録します。
  • 専攻医として適切な経験と知識の修得ができることを指導医が確認します。
  • 既に専門研修2年目までに登録を終えた病歴要約は、当院での一次評価を受け、その後、日本内科学会の病歴要約二次評価査読委員による査読を受け、受理されるまで改定を重ねます。
  • 技能:内科領域全般について、診断と治療に必要な身体診察、検査所見解釈、および治療方針決定を自立して行うことができます。
  • 態度:専攻医自身の自己評価と指導医、サブスペシャルティ上級医およびメディカルスタッフによる360度評価とを複数回行って態度の評価を行います。専門研修(専攻医)2年次に行った評価についての省察と改善とが図られたか否かを指導医がフィードバックします。また、内科専門医としてふさわしい態度、プロフェッショナリズム、自己学習能力を修得しているか否かを指導医が専攻医と面談し、さらなる改善を図ります。

研修スケジュール例

基幹施設である中部国際医療センター内科において、専門研修(専攻医)の1年目および3年目の計2年間の研修を行います。

基本的な研修期間は基幹施設2年間+連携施設1年間としますが、専攻医からの申し入れがあり、プログラム管理委員会の承認を得た場合には、基幹施設1年間+連携施設2年間の研修スケジュールにも対応することがあります。

専攻医1年目の冬頃には、専攻医の希望や将来像、研修達成度に加え、メディカルスタッフによる360度評価(内科専門研修評価)などを総合的に考慮し、専門研修(専攻医)2年目の研修施設(連携施設)を調整・決定します。

病歴提出を終える専門研修(専攻医)3年目の1年間は、中部国際医療センターでの研修を実施します。なお、研修達成度に応じてサブスペシャルティ研修(オーバーラップ研修)も可能となる場合があります(個々の状況により異なります)。

一般内科コース

内科一般コースは、サブスペシャルティ重点コースに比べ、より幅広い内科全般の研修を積むことで、総合的な診療能力の向上を図ることを目的としています。また、基本領域研修中の症例をサブスペシャルティ研修の症例として取り込むことが認められていますが、サブスペシャルティ専門医の研修修了には、通常より長い期間を要する可能性があります。

サブスペシャルティ重点コース

オーバーラップ研修については、内科研修とサブスペシャルティ研修の橋渡しとして、チューターを設置し、サブスペシャルティ研修のレベルについても適切に評価を行います。そして、サブスペシャルティ研修の1年目に相当する研修が修了していると確認された場合、それをサブスペシャルティ研修1年目の修了とみなします。なお、サブスペシャルティコースの1年間は、内科研修の期間中に任意で設定することが可能です。

プログラム概要

プログラム名 中部国際医療センター 内科専門研修プログラム
責任者 髙見 和久
責任者の出身大学 高知医科大学
研修期間 3年
募集定員 5名
指導医

日本内科学会指導医 20名

連携施設
  • 岐阜大学医学部附属病院
  • 愛知医科大学病院
  • 岐阜県総合医療センター
  • 岐阜市民病院
  • 日赤愛知医療センター名古屋第二病院
  • 松波総合病院
  • 中濃厚生病院
  • 心臓血管研究所付属病院
  • 長良医療センター
  • 可児とうのう病院
  • 多治見市民病院
  • 郡上市民病院
サブスペシャルティ

消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、血液、内分泌代謝・糖尿病内科、脳神経内科、腎臓、膠原病・リウマチ内科、アレルギー、感染症、老年科、腫瘍内科、肝臓内科、消化器内視鏡、内分泌代謝内科、糖尿病内科

学会認定施設(内科系)
  • 日本内科学会 認定医教育関連施設
  • 日本循環器科学会 循環器専門医研修施設
  • 日本心血管インターベンション治療学会研修施設
  • 日本糖尿病学会 認定教育施設
  • 日本消化器病学会 専門医制度認定施設
  • 日本腎臓学会 研修施設
  • 日本透析医学会 専門医制度認定施設
  • 日本消化器内視鏡学会 指定施設
  • 日本がん治療認定医機構 認定研修施設
  • 日本臨床細胞学会 施設認定
  • 日本肝臓学会 認定施設
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 認定新家庭医療後期研修プログラム
  • 日本病理学会 研修登録施設 など

診療科情報

2023年度実績

外来患者数(人)

  延べ人数 1日平均
内分泌代謝内科 24,428 83.1
腎臓内科 6,088 20.7
循環器内科 27,996 95.2
呼吸器内科 7,664 31.2
消化器内科 26,150 88.9
血液内科 1,492 15.2
神経内科 3,111 18.3
救急科 13,402 45.6

入院患者数(人)

  延べ人数 1日平均
内分泌代謝内科 8,975 24.6
腎臓内科 7,758 21.3
循環器内科 24,686 67.6
呼吸器内科 5,892 16.1
消化器内科 22,776 62.4
血液内科
神経内科
救急科 3,864 10.6

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