

プログラムの特色
当院では医学一般の基本的知識技術を習得した後、頻繁に関わる疾患に適切に対応できる総合的な診断能力を蓑います。
また、皮膚悪性腫瘍に対する手術療法、化学療法、終末期医療を習得し、少なくとも1年間の連携施設での研修を行います。
連携研修施設である岐阜大学医学部附属病院皮膚科及び、名古屋市立大学病院皮膚科、岐阜県総合医療センター皮膚科では、難治性疾患、稀な疾患などよリ専門性の高い疾患の診断・治療の研修を行います。これらの連携研修施設のいずれかで少なくとも3ヵ月の研修を行い、さらに医師としての診療能力に加え、中部国際医療センター皮膚科の研修を補完します。
当院の特徴
皮膚がんセンターとして皮膚腫瘍全般についての高度専門医療を提供し、当地域のがん拠点病院として機能しています。一方で、色素レーザー、Qスイッチレーザーの設備があり、各種血管腫、色素性病変のレーザー治療が可能であり、様々な経験を積むことが可能です。
また、自己免疫疾患は内科(5専門内科あり)と、皮膚病理は病理医と合同カンファレンスを月2回開催しています。さらに、形成外科、小児科、外科などの他科とのチーム医療を経験できます。
当プログラムで経験できること
外来
診察医に陪席し、外来診察、皮膚科的検査、治療を経験できます。
病棟
皮膚科部長のもと、複数の診療チームを構成します。専攻医は指導医の指導のもと、担当患者の診察、検査、外用療法、手術手技を習得します。また、毎週の病棟回診では、受け持ち患者についてプレゼンテーションを行い、評価を受けます。さらに、隔週で実施される病理カンファレンスでは、症例発表を行い、評価を受けます。
抄読会では、月に1回英文論文を紹介します。また、日本皮膚科学会が主催する必須の講習会を受講し、年に2回以上は筆頭演者として学会発表を行います。加えて、皮膚科関連の学会や学術講演会、セミナーにも積極的に参加します。病院が実施する医療安全講習会にも定期的に参加します。
さらに、年に1編以上は筆頭著者として論文を作成することを目標とします。
研修スケジュール
各年度の到達目標
1・2年目
主に中部国際医療センター皮膚科において、カリキュラムに定められた一般目標および個別目標を学習し、経験目標を中心に研修を行います。
個別目標
- 基本的知識
- 診療技術
- 薬物療法・手術・処置技術・その他治療
- 医療人として必要な医療倫理・医療安全・医事法制・医療経済などの基本的姿勢・態度・知識
- 生涯教育
経験目標
- 臨床症例経験
- 手術症例経験
- 検査経験
3年目
経験目標を概ね修了し、皮膚科専門医として必要な基本的な知識・技術を習得することを目標とします。
4・5年目
経験目標として設定された疾患をすべて経験し、学習目標として定められた難治性疾患や稀少疾患など、より専門性の高い疾患について研修を行います。3年目までに習得した知識や技術をさらに深め、確実なものとするとともに、生涯学習の方策や習慣を身につけ、皮膚科専門医として自立して診療できることを目指します。
また、専門性を活かし、臨床と密接に結びついた研究活動に携わり、その成果を国内外の学会で発表し、論文を作成します。さらに、後輩の指導にも積極的に関わり、研究・教育の両面で貢献できる総合力を備えた人材の育成を目指します。
毎年度
日本皮膚科学会が主催する教育講習会を受講し、専門的な知識を深めます。また、日皮会東海地方会には可能な限り出席し、最新の知見を習得します。各疾患の診療ガイドラインを入手し、診療能力の向上に努めるとともに、PubMedなどを活用した文献検索や、日本皮膚科学会が提供するE-ラーニングを受講し、継続的な自己学習に取り組みます。
研修スケジュール例
研修基幹施設を中心に研修する基本的なコース

最終年次に後輩の指導を行うことにより、自ら不足している部分を発見し補います。
連携施設での研修は原則して1年です。
連携施設にて臨床医としての研修に重点を置いたコース

連携施設は原則として1年ごとに移動しますが、幅広く皮膚科専門医として活躍できるようになど、2年以上同一施設での研修も可能です。
プログラム概要
プログラム名 | 中部国際医療センター 皮膚科専門研修プログラム |
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責任者 | 神谷 秀喜 |
責任者の出身大学 | 山形大学 |
研修期間 | 5年 |
募集定員 | 2名 |
指導医 |
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連携施設 |
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診療科情報
2023年度実績
外来・入院患者数(人)
延べ人数 | 1日平均 | |
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外来患者数 | 24,658 | 84.0 |
入院患者数 | 2,938 | 8.0 |
診療科詳細
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