
実践を重視した環境で
循環器内科医としての
基礎を築いています


薄井貴裕と申します。岐阜県美濃加茂市出身で、岐阜大学を卒業しました。現在は循環器内科に所属しており、初期臨床研修から当院に携わっています。
当院を選んだ理由は、幼い頃から家族とともに身近な存在だったことに加え、多くの岐阜大学の先輩方が研修先として選んでいたからです。先輩方からは「指導が丁寧で学びの多い環境」と聞いており、実際に研修を受けた際も、その言葉通りだと実感しました。
また、研修前の実習段階から、研修医が積極的に実践の機会を得られる環境だと感じていましたが、その印象は入職後も変わらず、専攻医となった現在も率先して学びを深めています。
医師という仕事を意識するようになったのは、家族が木沢記念病院(現・中部国際医療センター)に通う機会が多かったことがきっかけでした。特に祖母は脳の病気を繰り返しており、入院や手術を受けるたびに当院にお世話になっていました。その姿を間近で見ているうちに、「医師は人を救う仕事なんだ」と強く感じるようになり、次第に憧れを抱くようになりました。小学校低学年の頃には、すでに医師という職業に興味を持ち始めていたと思います。
その後、医療をテーマにした漫画やドラマに触れる中で、「やっぱり医師はかっこいい仕事だな」と思うようになり、中学生になる頃には本格的に医師を目指すことを意識するようになりました。それ以来、その気持ちは変わることなく、今に至ります。
もともと祖母の病気がきっかけで、高校時代から脳神経外科を志望し、大学時代もその考えは変わりませんでした。しかし、初期臨床研修が始まってすぐの5月に循環器内科を回り、心不全の患者さんを担当したことで、それまで意識していなかった分野にも興味を持つようになりました。
研修前までは「心不全は治らない病気」というイメージを持っていました。しかし、実際に診療を経験する中で、一時的かもしれませんが、適切な治療によって症状が改善し、元気に退院される患者さんの姿を目の当たりにし、その印象が大きく変わりました。
また、循環器内科は診断が論理的に組み立てられ、それに基づいた治療が行われる点にも魅力を感じました。ベッドサイドでの診療にも幅広い可能性があると気づき、興味を持つようになりました。
さらに、循環器内科はカテーテル治療などの手技が豊富で、病態管理の面でも多様なアプローチが可能です。手技を活かしながら総合的な診療ができる点にも惹かれ、最終的に専攻医の一次募集が締め切られる直前の昨年11月ごろ、循環器内科へ進むことを決断しました。

実際に研修を受けてみて、上級医の先生方の指導が非常に丁寧であると実感しています。入職前に先輩方から「研修医に積極的に実践の機会を与えてくれる」と伺っていましたが、その言葉通りの環境だと感じています。
また、比較的早い段階から手技を経験できる点も大きな魅力です。例えばカテーテル治療では、他の病院では4年目以降でないと携われないこともあると聞きますが、当院では3年目から実践の機会をいただけます。研修医のうちから多くの経験を積める環境が整っているのは、当院ならではの強みだと思います。
さらに、疑問が生じた際にすぐに解決できる環境があるのも魅力の一つです。先生方は、単に答えを教えるのではなく、「なぜそう考えるのか」という道筋を示しながら丁寧に説明してくださるため、理解が深まり、とても勉強になっています。
朝は7時半に出勤し、8時15分から8時45分ごろまで朝のカンファレンスがあります。3年目ということもあり、まだ分からないことも多いため、循環器内科の先輩方に直接相談しながら指導をしていただける貴重な機会になっています。自分の学びのために設けていただいているような場でもあり、実践的な知識を深める大切な時間です。
その後、9時半ごろまで病棟回診を行い、9時半から12時ごろまではカテーテルの業務に携わります。昼休みを挟んで、午後13時から17時ごろまでカテーテルやレポート作成を行い、17時から19時までは再び病棟回診を実施。その後、業務を終えて帰宅します。

診察では、できるだけ患者さんに直接触れることを大切にしています。話を聞くだけでは分からないことも多く、「大丈夫」と言われても、実際に触診してみると浮腫があることに気づいたり、聴診をすることで異変を感じ取れたりすることがよくあります。
また、なるべく患者さんの話を遮らないことも意識しています。他の患者さんの診療も控えていると、どこまで聞くべきか迷うこともありますが、何気ない一言の中に重要な情報が隠れていることも少なくありません。そのため、できる限り耳を傾け、患者さんの言葉を丁寧に拾うことを心がけています。
休みはしっかり取れているほうだと思います。たまに呼び出しがあったり、自分の判断で回診に行くこともありますが、患者さんの状態が安定している時は、きちんと休める環境です。当直など大変なこともありますが、当科は比較的人数が多く、ローテーションをうまく調整していただいているため、無理なく働けています。
休日は、予定があれば友人と出かけることが多いですが、特に予定がない日は家でギターを弾いたり、映画を見たりして過ごしています。また、当院には「クラブM」という併設のスポーツジムがあり、会員価格で利用できるため、運動をしてリフレッシュすることもあります。
人とのコミュニケーションを大切にできる方に向いていると思います。当院に限らずですが、3年目の時点で一人ですべてをこなせる医師はいません。そのため、先輩医師や指導医のアドバイスをしっかり聞き、自分なりに考えて実践する姿勢が求められます。また、医療はチームで成り立っているため、コメディカルスタッフとの連携も非常に重要です。
当院は温かい雰囲気の中で、誰もが学びやすい環境が整っています。先生方も指導熱心で、研修医にさまざまな経験を積ませてくださるため、主体的に学びたい方にはとても良い研修先だと思います。

分からないことも多く、不安を感じることがあるかもしれませんが、研修の最初に積んだ経験は、必ず将来の糧になります。私自身もまだまだ学ぶことばかりで、成長の途中です。一緒に学び、成長できる仲間が増えると、とても心強く感じます。
ぜひ挑戦する気持ちを持って飛び込んできてください。一緒に頑張りましょう!

ある日のスケジュール










